社員のつぶやき
2015年
こんにちわ。
秋晴れの日が続く毎日、青い空にさわやかな風、とっても気持ちいい季節になりました。
次々と旬を迎えるおいしいものたち・・・、今年も食欲の秋です。
(ちなみに本社のあるサザンモール六甲で24日、25日に美味しいものがいっぱいのマルシェがあるんです。)
また、秋ごろになると一段と味が冴えると言われる灘のお酒も、楽しみな季節です。
あちこちの酒蔵で、イベントなどもやっていますね。

ところでみなさん、10/1が「日本酒の日」ってご存知でしたか?
どうやら今、全国で、「日本酒で乾杯」と言う条例が広がっているそうで
「神戸灘の酒による乾杯を推進する条例」なんてのが、
神戸市でも、平成26年11月1日から施行されているそうですよ!
「全国一斉・日本酒で乾杯」と言うイベントで盛り上がっているのを、
仕事帰りに見かけました。
日本酒と言えばやはり、「灘五郷」のお酒」
本社はまさに灘五郷に位置しています。
全国の日本酒の約30%を製造していますからね!
ありがたいことに、BIB事業部のお得意様も、たくさんいらっしゃいます!
私もこの秋は、この灘五郷の酒造りについて、ちょっと深く学んでみようと思っています!
今日はその第一弾、灘のお酒のおいしさの秘密、他のどの土地にもない一番の特徴である、
天下の名水、「宮水(みやみず)」についてちょっとだけ・・・。

阪神西宮、JR西宮の南、43号線すぐの南側、わずか幅300M X 500Mの場所に、「宮水」の湧く、60もの井戸があるそうです。西宮の酒造メーカーでは12社、神戸市の灘五郷の酒造メーカーさんたちもたくさん、わざわざここから「宮水」を運んでいるのだそうです。
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宮水庭園 |
震災後、西宮の酒造メーカー三社共同で作られた「宮水庭園」
井戸の銀色のふたが、日光で輝いていました。
この「宮水」を発見したのは、櫻正宗の当主、当時、魚崎郷と西宮郷の両方に酒蔵を持っていた山邑太左衛門さん。その時代、夏を越すと味が悪くなっていたお酒が、なぜか西宮で作ったお酒だけが、夏の暑さにも劣化せず、秋には一段と味が冴えたんだそうです。不思議に思って、色んな条件を変えて調べた結果、その要因は、この「宮水」であることを発見したそうです。
そもそも縄文時代、この宮水の井戸郡がある北側地域は、入り江の海だったとか。
そして、宮水は、その北側から&武庫川水系の東側&西の六甲山方面から流れてくる、3つの伏流水(地下水の強い流れ)がブレンドされてた結果、リン成分、カリウム、カルシウムなど酒造りに必要な養分を絶妙に含みつつ、酒造りの大敵である鉄分が極めて少ない、奇跡の水が生まれたのだそうです。
それは、化学の進んだ現代の技術でも作りえない、再現不能な「天与の霊水」と言われています。
ちなみにこの「宮水」、環境省の「名水100選」にも選ばれています。
硬水のため、飲料には適しませんけどね。
「六甲のおいしいお水」は、とても飲みやすくおいしい軟水なのに、不思議ですよね!
と・・・こんなところで、今日は突然おしまいです。
おいしいお料理と相性のいい日本酒で、条例に従い(!?)みなさんも秋をお楽しみくださいね。

貿易担当 岡本でした。