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【IPM戦略】イチゴのハダニ対策を変える!天敵「チリカ・ワーカーⓇ」活用ガイド

イチゴ栽培の安定経営を脅かす敵、ハダニ
薬剤抵抗性が発達しやすく、暖かい環境である施設栽培では被害が拡大し易い、やっかいな害虫です。
本コラムでは、ハダニ問題を解決する天敵生物農薬「
チリカ・ワーカーⓇ」の使用方法を解説します。

 

1.「チリカ・ワーカーⓇ」の効果

「チリカ・ワーカーⓇ」とは?

「チリカ・ワーカーⓇ」は高いハダニの捕食能力で知られるチリカブリダニの天敵製剤です。
当社の「チリカ・ワーカーⓇ」は農業先進国であるイスラエル産で、世界数十か国での実績をもつ品質の高さ(=元気の良さ)に定評があります。
※『チリカ・ワーカー』は小泉製麻の登録商標です。

 

「チリカ・ワーカーⓇ」を導入するメリット

・薬剤抵抗性への対応
  薬剤抵抗性を持っているハダニに対しても捕食能力は変わらないので、薬剤抵抗性の有無に関係なく防除可能です。
環境と人体への安全性
 
化学農薬と異なり化学物質の残留リスクがありません。
 また天敵を用いることで化学農薬の使用量を抑えた低農薬栽培が可能になり、ブランド力向上に貢献します。
 農薬散布回数にカウントされませんので、有機栽培・特別栽培農産物でも使用可能です。

製品情報

製品分類 生物農薬
容量 100mL(約2,000頭入り)
適用病害虫 ハダニ類
使用量 100~300mL/10a
約2,000~6,000頭/10a
使用時期 ハダニ類発生初期
対象作物 野菜類(施設栽培)
温度条件 平均気温15℃以上での放飼推奨

2. 天敵の力を最大限に引き出す放飼のタイミング

チリカブリダニを用いた防除では予防策として、花粉などを食するミヤコカブリダニとの併用が一般的にお勧めされますが、「チリカ・ワーカーⓇ」はその品質の高さから、『ハダニ対策は「チリカ・ワーカーⓇ」のみで十分』とのお言葉をご利用の農家様からいただくことも。
 

ハダニの「初期発生時」の放飼で被害を抑制

葉裏に数頭程度のハダニが見える「初期発生時」での放飼が最適です。
1m間隔で「チリカ・ワーカーⓇ」を放飼します。放飼量は1~3本/10aが適量です。
チリカブリダニは葉の上を歩くため作物の葉が重なる頃から防除を開始すると定着がスムーズに行え、長期的にハダニ密度を抑制できます。

1シーズンにつき2~3回の放飼で長期的・安定的にハダニを抑制できます。
10月中旬~11月上旬と1月中旬~2月中旬がお勧めです。

※ハダニが多く発生している場合
ハダニの発生が多く、チリカブリダニが少ない場合は農薬散布を優先的に実施し、ハダニ密度をゼロに近づけた後「チリカワーカーⓇ」を追加放飼ください。

定着の確認方法
ルーペや虫眼鏡を使って葉の裏にチリカブリダニがいるか確認します。
チリカブリダニはハダニと比べて鮮やかなオレンジ色をしています。
目安として1枚の葉に2匹以上確認できれば、多く定着していると判断します。

チリカブリダニ
 

3. チリカ・ワーカーⓇの放飼方法

  1. 常温に戻す:放飼する前に、ボトルを常温に戻してください。
  2. 均一化:チリカブリダニは上に集まる習性があります。均一に放飼する為に、放飼する前に、ボトルを横にして回転させてください。
  3. 放飼の仕方:ボトルをゆっくり傾け、指で軽く叩くようにして放飼してください。叩く角度と強さにより、放飼する量が調整できます。
  4. 放飼後:放飼後は、ボトルの蓋を開けたままランナー等へ立てかけて放置してください。ボトル内に残っているチリカブリダニが自然と出てきます(数日程度かかります)

ポイント
ハダニが発生しやすい場所、発生している場所に重点的な放飼をしてください
・ハウスの出入り口や側窓・暖房機付近
・その他ハダニ発生箇所に目印をつけて

4. 基本的な防除を今一度確認して、より効果的な防除を実現

・発生源を断つ
 ハウス周辺の防草・除草、残渣の処理はできていますか?
 カーテン下の清掃はできていますか?
・侵入を断つ
 天窓・側窓・出入口の防虫ネットは張れていますか?
使用する資材にはアザミウマ等に対する忌避効果のある「虫フラッとシート」「虫フラッとネット」がお勧めです

5. まとめ

薬剤抵抗性を発達させやすいハダニには、農薬以外の対策の1つとして天敵を備えておくことが大切です。
「チリカ・ワーカーⓇ」は、未来の持続可能な農業を実現するための戦略的なツールです。
使い慣れるまでは慣行農法との調整が必要ですが、安定的でより安心・安全なイチゴ栽培に向け、新しい栽培体系構築にぜひお役立てください。
 
 
 
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