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荷崩れ防止対策に!
パレットでの運搬時の荷崩れを防ぐおすすめの資材

1.はじめに

荷物を輸送・保管する上で起こる問題の一つとして荷崩れによる商品や箱の破損・損傷があります。
荷崩れが発生すると、大切な荷物を破損させてしまうだけでなく、重い荷物の場合は、作業者のケガや、
命に関わる重大な事故にもつながりかねません。
また、倉庫や棚に物品を保管しているときも、地震などの揺れで荷崩れが発生する可能性もあります。
本記事では荷崩れ対策に役立つ「荷崩れ防止資材」をご紹介します。
 

2.荷崩れの主な原因とは?

トラックや、フォークリフトでの運搬時など、荷崩れの原因については、主に下記の3つに大別されます。

2-1荷物が滑って荷崩れが発生する

急ブレーキやカーブを曲がる際の振動によって、積載した荷物が横滑りすることによって荷崩れが発生します。
坂傾斜の大きな道や、地震などが原因で発生する可能性もあります。
 

2-2.荷物の形状が変化することで発生する

重い荷物を積み重ねると、下段の荷物が重さに耐えきれず、箱の形が変形してしまったり、
荷物の形状が変化することによって荷崩れが発生するケースがあります。
 

2-3.長さのある荷物が倒れることで発生する

背の高い荷物は、重心が高い位置にあり、急ブレーキ、カーブを曲がる際など、遠心力により転倒する可能性が高くなります。
 
 

3.荷崩れ対策アイテムのメリット・デメリット

3-1.ストレッチフィルムの環境配慮問題

パレット輸送の世界ではもっとも一般的なストレッチフィルム。
 
荷物を巻く回数により強度が調整でき、荷姿が不定形な荷物でもフィットし、荷物のサイズの大小にもフレキシブルに対応できるなど、利便性の高いアイテムです。
 
パレットでの荷物輸送時に荷崩れ防止策として広く使われているストレッチフィルムですが、納品後にはかさばるゴミとなり廃棄されるため、環境配慮の観点から、近年「脱ストレッチフィルム」の動きが広まりつつあります。
 

3-2.ストレッチフィルムの代替品は作業効率が悪い?

ストレッチフィルムに替わるアイテムも開発されており、ゴムバンドタイプ、ネットタイプ、
ベルトタイプなど種類も様々です。
使い捨てではなく、くり返し使える点が環境配慮面でもコスト面でも良いとされていますが、
1人で装着する作業が難しいなど、作業性の面でこれまでよりも、時間や人員を要する形となってしまった、
という声も聞かれます。
 

4.荷崩れ防止に役立つ資材①:はらまきベルト

4-1.繰り返し使用でき、ストレッチフィルムの使用量を削減

「はらまきベルト」は当社の岸和田工場で製造したPP(ポリプロピレン)製からできた生地を使用しています。
国産のフレキシブルコンテナにも使用される生地で、強度があり繰り返し使用できるものです。  
年間1,200パレットを使用した場合、ストレッチフィルムのプラスチック使用量と比較すると 約112㎏削減することが出来ます(当社比)。
 

4-2.さまざまな形の荷物を固定できる

はらまきベルトの本体生地自体に伸縮性はありませんが、3段階サイズを調整できるよう設計しています。
載せる荷物の形状が変わっても、本体に設置しているベルトと面ファスナーで荷崩れを防止し、周囲の寸法が
多少変わっても締め具合の調整でしっかり固定することが可能です。
 

4-3.一人でもセット可能

本体には補助ベルト(紺色)が付いており、設置する際に荷物に引っ掛ける事で1人で作業ができます。
私も設置作業をしましたが、3回目ぐらいから1人で作業が出来るようになりました!  
初めは広げると大きい本体生地を上手く扱うことが出来ず、面ファスナーの設置も手こずってしまいました。
ただ、直ぐに扱えるようになりますので皆様も諦めないで下さい。1分もあれば十分設置が可能です。
 

4-4.受注生産で自由設計

3段階サイズを調整できるといっても、荷物には様々な形・パレットサイズがあるかと思います。
冒頭で触れたように、はらまきベルトの本体生地は自社工場で製造しており、加工まで一貫しています。
そのため、お客様のご希望サイズに沿ってオーダーメイドができるのが強みです!
ご希望サイズがある方は、荷物の周囲寸法やパレットサイズをお知らせ下さい。
 
📢  Youtubeでも「はらまきベルト」の使用方法をご紹介しています。

 

5.荷崩れ防止に役立つ資材②:ズレボウシート

5-1.荷物の下に敷くだけの簡単な作業

ズレボウシートは、晒しクラフト紙(紙)に両面EVA樹脂をラミネートした3層構造になっています。
両面のラミネートが滑り止め効果を発揮し、荷物の間に敷くだけで荷崩れを防ぐことができます。
紙製のため、軽量で敷くだけなので設置作業がとにかく簡単です。
 

5-2.急ブレーキ、傾きが発生しても荷物が滑らない

両面に施しているラミネートが、段ボールケース、プラスチック製品、一斗缶等、様々な素材に高い滑り止め効果を発揮します。
フォークリフトでの輸送や、ストレッチフィルムとの併用でより高い効果が確認されております。
特にパレットと荷物の接地面である、一番下にズレボウシートを使用いただくケースが多いです。

傾き比較ー荷崩れを起こす前の傾き比較

急ブレーキ比較ー10km/h走行のフォークリフトで移動し、急ブレーキをかけた状態での比較

5-3.繰り返し使えて環境にもやさしい

ラミネートされた樹脂が剥がれない限り、繰り返し使用できるため経済的にもメリットがあります。
ストレッチフィルムとの併用では、使用量を減らす事ができるため樹脂量の削減につながります。
また、EVA樹脂は焼却してもダイオキシンを発生させないためズレボウシートは環境にも配慮された商品です。
 

5-4.カットとロールタイプの2種類から選べる

ズレボウシートは1,100㎜×1,100㎜パレットに合わせたカットタイプと、長さを自由に調整できるロールタイプの

2種類のラインナップがあります。
 ・カットタイプ:1m×1m(入数50枚)
 ・ロールタイプ:1m×50m(入数1本)  
 
ロールタイプをカットする時はハサミで簡単にカットができます✂
 

5-5.運ぶ人が安心して作業が出来る

繰り返し使用できるメリットを活かし、自社倉庫内のフォークリフト輸送でご使用いただくことが増えています。
パレットと荷物の接地面に敷き、ストレッチフィルムと併用されることもあり、輸送する作業者が安心して作業に
集中できます。
採用いただいた薬品メーカー様からは、「荷物が滑らないためフォークリフトでの作業性が格段に良くなった!」
というお声も頂きました。
 
📢  Youtubeでも傾きと急停車の実証実験の様子ご紹介しています。
 

 

6.まとめ

荷崩れが発生すると大きなダメージや影響があります。荷崩れを発生させないよう、注意深く丁寧な作業を
意識しすぎると、効率が低下することも。
今回ご紹介したストレッチフィルムの代替品や、敷くだけで荷崩れを防止できる防滑シートなど、さまざまな資材が
販売されています。
脱ストレッチフィルムや樹脂量の削減をしつつ、荷崩れを防ぐことを検討されている方はまずは試してみてください。
物流業界は2024年問題に向けた様々な対策がされています。
その中で「荷崩れを防ぐ」ことで作業する方々に少しでも安心して運んでもらえるよう当社は荷崩れ防止製品で
”皆様の運ぶをお手伝い”させて頂きます。
 
 
 
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