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太陽光発電施設の銅線ケーブル盗難対策に「Concrete Fabric」が有効!施工事例をご紹介

なぜ今、太陽光発電施設の盗難対策が必要なのか?

近年、太陽光発電施設における銅線ケーブルの盗難被害が全国的に増加しています。
高価な銅を狙った犯行は、事業者にとって単なるケーブルの損失にとどまらず、修理・交換費用の増大(新しいケーブルの購入や工事費用)、発電停止による収益減少、さらには補償問題の発生(電力供給義務が果たせないリスク)、設備の損傷による追加修理費用(切断時の機器破損)といった深刻な二次被害を招きます。
 
 
こうした被害を防ぐためには、事前の盗難防止策が欠かせません。
しかし、従来の「ケーブルの地中埋設」や「コンクリート被覆」は、費用や工期がかかるため、既存施設への導入が難しいという課題がありました。
さらに、防犯カメラやフェンスといった監視システムは事後対応になりやすく、盗難被害を完全に防ぎきることは困難です。
 
そのため、太陽光発電施設のセキュリティ対策には、より直接的で効果的な物理的防御が求められています。
 
本記事では、太陽光発電施設での盗難対策として採用頂いた セメント複合フェルトマット「Concrete Fabricコンクリートファブリック」の施工事例とメリットをご紹介します。
 

セメント複合フェルトマット「Concrete Fabric」とは?

上面の不織布と下面の織布でセメントを挟み込んだ構造のマット


Concrete Fabricコンクリートファブリック」は、上面の不織布と下面の織布の間にセメントを挟み込んだ特殊なマットです。
水を加えるだけで短時間で硬化し、コンクリートのように強固な構造体になります。
 
この特性を活かし、太陽光発電施設のケーブルを物理的に保護することで、盗難を効果的に防ぎます。
 
 

半日で50㎡を施工!Concrete Fabricの施工手順

Concrete Fabricコンクリートファブリック」の特長の一つは、施工の容易さです。今回の現場では、作業員4名で約50㎡を半日で施工完了しました。
 
・施工目的:太陽光発電施設での銅線ケーブルの盗難防止
・施工面積:50㎡
・施工日数:半日
・人  工:作業員4名
 
手順は以下の通りです。

1. マットの敷設

露出した銅線ケーブルの上に、マットを広げて敷設します。
 
*ハサミでカット可能です。
*重ね代には専用粘着剤を塗布します。
 

2.固定

アンカーでマットを地面にしっかり固定します。(本現場では異形鉄筋アンカーを主に使用)
 
 

3.散水・養生

敷設後、全体に散水し、養生します。約4時間で硬化し、銅線ケーブルを強固に保護する構造へと変化します。
大規模な重機や熟練工を必要とせず、短期間で施工できる点も導入のしやすさにつながっています。
 

現場からの評価ー「Concrete Fabric」の3つのメリット

今回「Concrete Fabricコンクリートファブリック」を導入いただいた現場では、盗難対策の効果に加えて、施工や使用感についても高く評価いただきました。
 
1. 太陽光パネルを汚しにくい
 従来のコンクリート施工と異なり、粉じんの飛散が少なく、パネルが汚れにくい点が好評
2. 柔軟でハンドリング性が良い
 立ち上がり部分など複雑な形状にも巻きつけられ、施工性が良い
3. 既存施設にも導入しやすい
 地中への埋設やコンクリート被覆に比べ、手間やコストを抑えられるため、すでに稼働している太陽光発電施設にも適している
 
 
現場の声からも、「Concrete Fabricコンクリートファブリック」は盗難防止対策としてだけでなく、実際の施工性や運用面でもメリットを実感いただいています。
 

まとめ:「Concrete Fabric」で安心の太陽光発電施設運営を

Concrete Fabricコンクリートファブリック」は、太陽光発電施設における盗難対策を強化しつつ、コストや施工性の課題にも対応できる資材です。
高い施工性で確かな保護を実現し、安定した発電事業の継続に貢献します。
 
 
太陽光発電施設の盗難対策をお考えの際には、選択肢の一つとしてご参考いただければ幸いです。

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

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