商品コラム
土木資材
【実例あり】法面保護の新常識!セメント複合フェルトマット「Concrete Fabric」とは?
近年、気候変動による豪雨の頻発やインフラの老朽化により、土木構造物や法面の保護がこれまで以上に重要視されています。
そうした課題に対して、現場の負担を軽減しやすい新たな選択肢として私たちがご提案しているのが「Concrete Fabric(コンクリートファブリック)」です。
今回は、その特長や施工事例、活用シーンをご紹介します。
目次
法面保護の課題と「Concrete Fabric」の可能性
従来の法面保護工法は、重機の使用や長時間の施工、熟練工による作業が前提となり、コストや工期の課題を抱えていました。また、狭小地や重機が入れない現場では施工そのものが困難な場合も少なくありません。
「Concrete Fabric」は、これらの課題を解決する革新的な資材として、注目されています。
製品概要:水を加えるだけで硬化するセメント複合フェルトマット
「Concrete Fabric」は、セメントと特殊繊維を組み合わせたロール形状のフェルトマットです。
構造はシンプルながら高性能。上層には保水性に優れた不織布、下層には高強度の織布、そしてその間にセメントが挟み込まれています。
このマットを固定し、水を散布するだけで、わずか約4時間で硬化が始まります。
従来のコンクリートのように強固で防水が可能な構造体となる複合資材です。

上面の不織布と下面の織布でセメントを挟み込んだ構造のマット
【導入事例】神奈川県 鉄道保線所管内 土木構造物改良工事
神奈川県内の鉄道保線所管内で行われた土木構造物の改良工事において、「Concrete Fabric」が防草対策用資材として採用されました。現場では、Concrete Fabricを敷設後、耳部を折り返して固定し、端部をコンクリート構造物にもしっかりと固定。
その後、散水して施工完了となるスピーディな工程が実現されました。

施工担当者様からは以下のような評価の声がありました:
- 1㎡あたり11kg以上の重量により、風によるバタつきやズレが発生しにくい
- 不陸への馴染みが良く、しっかりと接地し安心感がある
今後の経過観察を通じて、他の現場への展開も検討されています。
特長とメリット
■ 優れた施工性
- 柔らかく、現場の形状に合わせた成形が可能
- ヤード確保や熟練工を必要とせず、迅速に設置可能
- 散水後約4時間で硬化
■ 高い耐久性
- 10mmの厚手仕様で高い強度を保持
■ 環境保全
- 表面を保護し、地盤浸食、風化などの環境被害を効果的に防止
- 近年増加している集中豪雨対策に
■ 多様な施工用途
法面浸食保護、防草、水路ライニング、堰堤ライニング、コンクリート補修、大型土嚢被覆、カルバード管ライニング、ダム・堤防の補強、仮設道路・施設の床材、貯水池や溜池のライニング
今後の活用に向けて
「Concrete Fabric」は、従来の資材では対応が難しかった現場でも活用できる柔軟性と、迅速性・耐久性を兼ね備えた次世代の土木資材です。
防災対策やインフラ老朽化への対応として、官公庁・民間を問わず幅広い現場での導入が期待されます。
施工現場のコスト削減・安全性向上を目指す方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
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小泉製麻株式会社 国土環境事業部
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