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夏の暑さ・日差し対策に!農業用遮光ネットの効果と選び方

1.はじめに

夏の強い日差しや高温対策に使用する資材として一般的にあげられるのが”農業用の遮光ネット”です。 
遮光資材は他にも、ハウス内で使用する内張りカーテンや屋根に塗布するタイプの遮熱剤など、さまざまなタイプのものがありますが、本記事では、「農業用遮光ネットの選び方や遮光率の違い」についてご紹介します。
遮光ネットって本当に効果があるの?遮光率はいろいろあるけど、高い方がいいの?など疑問をお持ちの方の参考になれば幸いです。
 

2.農業用遮光ネットとは?

遮光ネットは、作物を直射日光から保護し、温度や湿度を調整するために使用する農業資材です。
環境や作物に適したネットを使用することで作物の成長を促進し、品質を向上させることにもつながります。
ホームセンターや園芸店でもさまざまな種類が販売されていますが、購入前に基本的な情報や、どのような種類があるのか確認しておくことをオススメします。
 

3.目的に合わせた遮光率を選択する

遮光率とは、遮光ネットがどれだけの光を遮るかを示す指標です。
通常、遮光率は%(パーセンテージ)で表され、例えば遮光率70%のネットは、日光の70%を遮ることを意味します。

遮光ネットの遮光率

遮光ネットは、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック素材で作られていることが多く、ネットなので適度な通気性が確保されています。
遮光率の選択は、育てる作物の種類や地域の気候条件によって異なります。
 
「暑いし、遮光率が高い方がいいだろう」と高い遮光率のネットを選んで、本来、作物に必要な光まで制限してしまうと、期待する効果と反対の結果になる可能性もあります。
初めて使用する場合は特に、遮光ネットを使用した後の作物の様子をしっかり確認することも重要です。
 
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4.遮光ネット使用シーン

4-1.高温障害を防ぐために遮光ネットを使用する

高温障害のトマト

高温障害のトマト

日差しが強い時期に、作物の葉が変色したりしおれていたり、実の表面が硬くなっている場合は、高温障害が疑われます。
 
作物によって最適な温度環境は異なりますが、夏の農業用ハウス内は特に高温障害が発生しやすい環境です。
 
前述のような症状がみられた場合は、遮光ネットを使用することを検討してみてください。
 
 

4-2.熱中症対策!作業負担軽減のために遮光ネットを使用する

近年の夏の暑さは作物だけでなく、作業者にも大きな負担となります。
 
作物にとっての最適な環境づくりとともに、作業者にとって負担の少ない環境づくりも重要です。
 
遮光・遮熱効果の高いものを使用することで、作業時の体感が大きく変わることもあります。
作業者の熱中症対策を検討される際には遮光ネットもご検討ください。
 
 

5.遮光ネットの選び方とポイント

遮光ネットを選ぶ際は、作物の種類と生育ステージに合ったものを選択するのがポイントです。
作物によって、必要な光の量や最適温度は異なります。また同じ作物であっても、生育ステージによってもベストな環境は異なります。
「この作物にはこの遮光ネットを使いましょう」といった明確な指標はないため、作物と生育ステージに応じて適切な遮光率のネットを選びましょう。
 

6.小泉製麻のオススメ遮光ネット2選

6-1.バロンスクリーンホワイト涼風(すずかぜ)

多機能・多用途 高拡散反射ネット
ハウスの屋根上に展張することで、高い遮熱効果が得られます。
白色なのでハウス内も暗くなり過ぎず明るく保つことができます。
バロンスクリーンホワイト涼風
また、ハウス内で使用することで、紫外線域を含む高拡散反射により、微小害虫の忌避に効果を発揮します。
可視光線も高反射するため、生産物の光合成促進、色付けにも効果的です。
幅広い効果が期待できるので、野菜等の生産現場以外にも他産業用途にも幅広くご使用いただけます。
特許取得商品 (特許番号 第6319853号)
 
商品情報
 

6-2.バロンスクリーン

耐久性に優れた黒色の遮光ネット
ハウス内張りにも外張りにもご使用いただけます
 
タテ糸でヨコ糸を挟み込むように立体的に絡ませながら織る「カラミ織」を採用しており、
 
  ✅丈夫で長持ち
  ✅目ズレしにくい
  ✅軽量で、扱いやすい
  ✅通気性が高く、湿気がこもりにくい
 
お茶用被覆資材としてもご利用いただけます。
 
商品情報
 ● 商品ページ|お茶用被覆資材
 

7.遮光ネットを使って最適な環境づくり

遮光ネットを使用することで、昼間の過度な温度上昇を防ぎ、夜間の熱放射を抑えることができます。
また、作業者にとっても熱中症対策など作業環境の改善に繋げられるというメリットもあります。
作物にとって最適な環境をつくることは、生育にとって極めて重要な要素です。
適切な遮光ネットを選び、適切な遮光率を設定することで、作物の品質向上や収穫量の増加が期待できます。
地域の気候条件や作物の特性を考慮して、最適な遮光ネットを導入しましょう。
 
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