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農業資材

べたがけ資材で農作物の冬の保温・霜よけ対策を!
種類と選び方のポイント

1.はじめに

冬の到来とともに、農作物を寒さや霜から守る必要があります。
そのために有効な手段として、べたがけ資材の活用が挙げられます。
べたがけとは、栽培に好適な環境に近づけるために、畝や畑全体を覆うように被覆する技術で、被覆資材そのものを指すこともあります。葉物野菜をはじめ、様々な野菜の生育に使用されており、資材、被覆方法、時期等によって、その効果もさまざまです。
本記事では、べたがけ資材の効果、選び方のポイント、おすすめの資材についてご紹介します。
 

2.べたがけ資材とは?その役割と効果

布やシート状の資材で直接、畝や畑全体を覆うことを「べたがけ」といい、畝を覆うための資材のことを「被覆資材」といいます。
支柱を弧状にした上に被覆資材を掛けて留め具で固定する方法は「トンネル掛け/トンネル栽培」といいます。
べたがけ資材は以下のようなさまざまな目的で使用されています。
 
 べたがけの役割 
  • 保温
  • 防風
  • 凍霜防止
  • 昇温抑制(遮光)
  • 土壌の乾燥防止
  • 秀品率の向上
  • 害虫や害鳥の防除  
 など  
 
べたがけ資材と一口にいっても種類が多く、素材や製造方法も様々です。
ほ場の環境や作物に合わせ、希望する効果が得られる資材を選ぶ必要があります。
 

3.べたがけ資材の4つの種類

3-1.長繊維不織布

溶融した樹脂を吹き付け、延伸した樹脂を絡ませて積層し、融着した不織布。
長繊維不織布は、販売されている商品も豊富で、目合が細かく、軽量で、比較的低コストなものが多く、
扱いやすさや初期投資の少なさから、最も多く利用されています。
耐用年数は比較的短いものの、近年、ポリエチレン織布と張り合わせて耐候性を強化した商品も販売されています。
 
主な素材:ポリエステル、ポリプロピレン
主な目的:保温、防風、防虫
 

3-2.割繊維不織布

フィルムを細かく裂いて作った繊維を縦横に組み合わせ、接着剤や熱で固着した不織布。
 
主な素材:ポリビニルアルコール、ポリエチレン
主な目的:保温 
 

3-3.寒冷紗類

タテ糸とヨコ糸を、交互に織り合わせる平織りで作られる。
目合いと色との組み合わせでさまざまな遮光率の製品があり、通気性にも優れています。
 
主な素材:ポリビニルアルコール、ポリエステル
製  法:平織り
主な目的:高温期の遮光、防虫
 

3-4.ネット類

タテ糸とヨコ糸を絡めて編んだラッセル編みで作られたものと、平織りに近い製法で作られたものがある。
ラッセル編みは、破損箇所が広がりにくく、伸縮性に富み、強度も高いため、台風等の強風対策に適する。
防虫目的の場合は、目合いが目ズレしないネットの方がその効果が高い。
 
製  法:ラッセル編み または 平織り
主な目的:強風対策(ラッセル編み)、防虫
 
 
使用目的・求める効果を明確にし、どの種類を選ぶべきか考えていきましょう。

4.べたがけ資材の被覆方法

4-1.じかがけ

支柱等の支持材を使わずに、資材を地面や作物の上に直接被覆する方法。

狭義で、この被覆方法のことを「べたがけ」と称されることもあります。
トンネル内やハウス内でも使用され、裾の固定が簡易なことから、「置きがけ」と呼ぶことも。
 

 
メリット  :設置が手軽で付帯する資材もほとんど不要 露地をはじめとして最も一般的な方法。
主な目的  :保温、防霜
主な使用資材:長繊維不織布、割繊維不織布
*高温期の遮光には寒冷紗、台風等の対策としては寒冷紗またはネット類が主に用いられる。
 

4-2.浮きがけ(トンネルがけ)

曲パイプやFRP製ポール等の簡易な支柱を使い、作物と資材の間に空間を作って栽培する方法。
トンネル栽培に近いイメージです。
じかがけに比べ、労力と資材費がかかりますが、保温性が高く、作物が資材に触れないため、防虫効果も高い方法です。

 
メリット  :じかがけよりも高い保温性、防虫効果
主な目的  :じかがけ同様(保温、防霜)
主な使用資材:じかがけ同様
*保温・防霜には、不織布
 遮光・防虫には、寒冷紗・ネット類が主に用いられる。
 

4-3.その他の特殊な方法

● 棚がけ:観葉植物やワサビなどの防霜・遮光に、不織布または寒冷紗を被覆する方法
● 衣がけ(袋がけ):支柱を使わずにカンキツ類などの果樹や果菜類に直接資材をかける被覆方法
 
 
べたがけは、資材の種類だけでなく、被覆方法で得られる効果も変わります。
作物や時期に合った被覆方法を工夫し、資材のもつ効果を高めましょう。
 

5.べたがけ資材の選び方のポイント

べたがけ資材は多くの商品が販売されており、その機能も価格帯もさまざまです。
次のポイントを確認し、作物や作業者、地域の気候などに合うものを選びましょう。
 

5-1.強度(耐久性)

露地で使用する場合は、特に「風に飛ばされにくく、破れにくい」は重要なポイントです。
留め具などでとめる際に、強度が不足していると、留め具を挿した箇所から破れることもあります。
安価なものも販売されていますが、強度・耐久性は作業性にも影響します。
使用環境、利用年数なども考慮して商品を選択しましょう。
 

5-2.保温性

冬場の寒さから作物を守るため、風よけ・防霜効果は必須です。
素材や製造方法、厚みなどによってさまざまですので、作物や使用環境に合ったものを検討ください。
 

5-3.通気性 

通気性が少ないと、高温障害を引き起こしたり、湿気がこもり、病気の発生にもつながります。
風抜けが悪いとバタつくこともあるので、適度な通気性を備えたものがおすすめです。
 

5-4.透明度

透明度が高いと、作物の光合成を促進します。
どの程度の透光率が必要かを把握した上で商品選びをしましょう。
 

5-5.作業性

作物にとってよい資材であるのはもちろんですが、作業者が使いやすいというのも重要です。
  • 展張時の扱いやすさ
  • 汚れの落ちやすさ
  • 保管時のコンパクトさ などを事前に確認しましょう。
 
べたがけ資材を選ぶ際は、地域の気象条件や作物の状況を考慮し、
よりよい作物づくり・効率的な作業を実現するためにポイントをおさえましょう。
 

6.小泉製麻のおすすめべたがけ資材2選

6-1.Be Backシート

BeBackシート画像軽量の農業用べたがけ不織布シートで、
保温・防霜・防風・防虫・防鳥効果があります。
昨今の気候の変化(冬期温暖化、気温の乱高下)に、
低コストで対応可能な資材です。
露地はもちろんハウス内でも使用可能です。
作物にとって良好な環境をを保ち、
収量増加、品質向上、生育調整に貢献します。
 
 
 Be Backシートの特長 
  1. 保  温  性
    一般的な不織布のべたがけ資材と比べ㎡辺りの繊維量が多いので保温性に優れています。
     
  2. 軽量かつ高強度
    軽量でありながら同等品と比べて倍以上の引張強度を実現しました。
  3. 作業性の良さ
    伸度が小さいため、展張・回収などの作業性が向上します。
  4. 環境負荷に配慮
    原料はリサイクルPET100%。環境負荷に配慮した商品で、エコマークを取得しています。
 
当社商品ページ
📝使用現場の紹介や、商品チラシも下記ページからご確認いただけます。
 

6-2.バロン愛菜NEO

EVOHフィルムとポリエチレン糸で織った
平織りの特殊織物シートです。
 
レタス、 ハクサイ、 馬鈴薯、ブロッコリー、セルリー、
茶などで使用されています。
 バロン愛菜NEOの特長 
  1. 保  温  性
    材質に遠赤外線透過率の低いEVOHを使用しており、中の熱が逃げにくく、保温性に優れています。
     
  2. 高 強 度
    両端に強度のある”耳”があり、ピンを刺しても破れにくい仕様です。
  3. 透 明 度
    透光率94%と透明度が高いので、作物に日が多く当たり光合成が促進されます。

 

当社商品ページ
📝使用現場の紹介や、商品チラシも下記ページからご確認いただけます。
 

7.まとめ

作物の霜対策と保温は、冬の栽培において重要な要素です。
べたがけ資材や保温方法を適切に活用することで、作物を守り、生長をサポートすることができます。
ご自身の栽培環境やニーズに合わせて最適な方法を選択し、実践してください。
 
ご不明な点等ございましたら、是非お気軽にお問合せください。
 
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