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お庭の雑草対策に防草シート!シートの選び方やおすすめの使い方を解説

1.はじめに

自宅のお庭に生えてくる雑草。定期的な草むしりも一苦労ですが、放っておくと景観も悪くなり、
害虫の発生源になってしまうことも。
お庭の雑草対策に防草シートを使用する際、知っておくべきポイント、景観アップにおすすめの使い方をご紹介します。
 

2.お庭の雑草対策に防草シートを使う3つのメリット

2-1.防草シートは正しく使用することで長期間雑草が生えにくいお庭をつくれる

状況に応じ、適切な商品を選び、下準備(事前の除草・整地など)をしっかり行った上で使用すれば、
これまで行っていた定期的な草むしりに労力をかけずに済みます。
このように、一度敷いてしまえば、その後はあまり手をかけずに雑草を管理することができるのが
防草シートの最大のメリットとも言えます。
 
ただ、商品選定を誤ったり、施工時の準備・手間を怠ってしまうと、「結局雑草が生えてきてしまった」と
思ったほどの効果を得られず残念な結果になることもあるので、正しく使用することが大前提となります。
 

2-3.「防草シート+砂利」「防草シート+人工芝」でおしゃれなお庭にできる

防草シート単体の敷設は、外構の見栄えとしては違和感を感じられる方もいらっしゃるでしょう。
また、砂利や人工芝だけを使用しても、十分な防草効果は得られません。
防草シート敷設後に、その上に砂利・砕石、人工芝、バークチップ、レンガ等を組み合わせることで、
見栄えとなる「デザイン性」と機能面の「防草効果」を両立することが可能です。
 
 

2-2.芝生やグランドカバープランツよりも維持管理が楽でコストを抑えられる

グランドカバープランツとは、「地面(グランド)を覆う(カバー)」植物で、
踏まれても大丈夫な植物や、日陰でも育つ植物などさまざまです。
 
芝生もグランドカバープランツも、基本的には手間のかかりにくいものが多いですが、植物なので、
きれいに維持するためには最低限のお世話(芝刈り・水やり・肥料など)が必要になってきます。
 
防草シートの場合、敷設後は維持管理コストや手間がほとんど発生しないため、
長期的に考えた時に、大幅に労力を削減することができます。
 

3.砂利・人工芝・バークチップなどを組み合わせる2つのメリット

3-1.砂利や人工芝との併用で防草シートの寿命が延びる

シート敷設後に、上に砂利や人工芝などを敷くと、防草シート自体の劣化を抑制するメリットがあります。
劣化する一つの原因として「紫外線」があげられます。
 
シート単体で使用した場合、防草シートに直接紫外線が当たることにより劣化が進みますが、
シート上に砂利等を敷くことで、紫外線をブロックし、防草シートの寿命の延長につながります。
 
飛来種子により、砂利の隙間から雑草が生えることがありますが、砂利の隙間に少し根を伸ばしたようなものが多く、
簡単に抜くことができるケースがほとんどです。
 
◎ポイント
雑草を発見したら、早めに取り除いてあげることで、景観を損ねず、防草効果を維持することが可能です。
 
*砂利下専用の防草シートもあります。その場合は、必ず砂利等と併用してご使用ください。
 

3-2.お庭のおしゃれ度、景観がグッと上がる

防草シートをお庭に敷くことで防草効果が得られますが、防草シート単体の場合は見栄えを気にされる方も多いのが実情です。
せっかくのお庭なので「おしゃれなお庭づくりをしたい」という方も多いのではないでしょうか。
 
防草シートの上に、砂利や人工芝・バークチップなどを敷くと、シートの劣化を抑えることができるだけでなく、
デザイン性も楽しめます。
砂利は色、大きさ、形、多種多様なものが販売されていますので、お家のデザインや場所、目的に合わせて
選定してみてはいかがでしょうか。
 
 
「緑のあるお庭」は見栄えもよく、子どもが遊ぶ環境としても適しています。
人工芝は天然芝よりも簡単な維持管理で「緑のお庭」を作ることが可能です。
防草シートの上にプラスアルファすることでデザイン性を向上させ、「おしゃれなお庭」を作ることができます。
 

4.失敗しない!お庭で防草シートを使用する際に注意するべき3つのポイント

4-1.用途に応じた防草シートを選定する

お庭の砂利や人工芝下に適した防草シート、農業ハウス向けの防草シート、道路法面に適した防草シートなど、
目的別、場所別でさまざまな商品が販売されています。
 
◎価格帯のイメージ
土木建築現場向け(不織布タイプ) > 砂利や人工芝下向け(不織布タイプ) > 農業ハウス向け(織物タイプ)
 〔高価〕 ←                                     →〔安価〕
 
農地向けで一般的に使用される織物タイプの防草シートは比較的安価で販売されています。
ホームセンターなどの店頭にも並べられており、目にする機会も多いかと思います。
 

織物タイプの防草シート

 
織物タイプは経糸横糸たていとよこいとで構成されており、シート上を歩いても擦れに強く、糸同士の交点が隙間になっているので水が抜けやすい(=水はけが良い)といったメリットがありますが、水を通しやすい反面、光も透過しやすくなるため、雑草抑制効果はやや弱いというデメリットもあります。
 
「上に砂利を敷くし、安価なものでも大丈夫だろう」「しっかり除草してから使用するし、安価なものでいいか」と思って選定すると、思ったような効果が持続せず失敗にもつながります。
 
 
緑化マルチフェルトVer.5

不織布タイプの防草シート

 
土木建築現場向け(不織布タイプ)は織物タイプに比べ高価ですが、防草効果も高く、長期間使用いただける商品も豊富です。
ただ、お庭の砂利下等で使用するには、ややオーバースペックと言えます。
 
場所、目的に合った適切なものを選びましょう。
 
 
 
 

4-2.下準備を入念に行ってからシートを施工する

防草シートを敷く前の準備を怠ると、防草シートの力を十分に発揮できず雑草がまた生えてきてしまった…となることも。
以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
 
◎下準備 4つのポイント
①いま生えている雑草を除去!除草、抜根作業を怠らない!
②しっかり整地、転圧し、下地を整える!
③接着固定の際はシートの清掃作業を怠らない!
④シート同士の重ね代を10cm以上確保する
 
下準備をしっかり行うことで防草シートが本来持つ力をしっかり発揮してくれます!
 

4-3.正しい施工手順で敷く

シート選定と下準備が整ったら、最後に、正しい施工手順で敷設作業を行います。
ここでも手を抜かずに、適切な固定ピンを適切な数量使用し、シート同士の重ね代もしっかり確保するなど、
ポイントを押さえながら敷いていきましょう。
 
詳しくはこちら👇で解説していますので併せてご確認ください。
 
 

5.お庭にオススメの防草シート

5-1.KOMA100EX

砂利下や人工芝の下には「KOMAコーマ100EX(砂利下専用)」がおすすめです。
繊維同士の隙間を極力少なくした高密度の不織布でできています(スパンボンドタイプ)。

KOMA100EX

KOMA100EX

砂利などの下に敷くことで、雑草の生長防止、飛来種子の根づき防止、
砂利の流入防止などの効果があります。
 
当社では、
新設のお庭の場合、砕石下で使用する防草シートとして
KOMAコーマ100EX」を標準品としています。
 
既に埋土種子が存在するようなお庭の場合は「KOMAコーマ150」をおすすめ
します。
 

5-2.KOMA150

KOMA150

 
KOMAコーマ150」は、砕石下、曝露敷きの両用に使用可能なスペックの防草シートです。
 
強壮雑草とも言われるイネ科の雑草にも対応しており、
埋土種子まいどしゅしが残存する箇所では砕石下への使用も推奨しています。
 
 
 
 
 
当社商品ページ📝

 

6.その他お庭づくりでおすすめの小泉製麻のアイテム

6-1.天然芝のような風合い「バロン人工芝400PE」

小泉製麻では人工芝も販売しています。
 
 
「バロン人工芝400PE」にはオススメしたい3つの特長があります。
 
  1. 透水性
    当社従来品と比較しても約2.7倍もの排水性を確保しており、水はけの良さが特長です。
    水抜き穴を多く開けることで雨水や塵ホコリ、ペットの尿なども下部へ排水できます。
  2. 肌触りの良さ
    フラットヤーンを採用し素足での歩行はもちろん、寝そべってもチクチクせず、天然芝のような優しい肌触りが特長です。
  3. 安心安全性
    国内で製造しており、RoHS(食品衛生法主要重金属分類試験値)をクリアしています。
    そのため、お子様やペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。
 
ご要望に応じて安全データシート(SDS)も提出可能です。 
緑のお庭をつくりたい!という方は防草シートの上にご使用ください!
 
当社商品ページ📝
 

6-2.排水機能資材 「e-センティア」

バロン人工芝400PE自体、高排水性機能を有していますが、例えば、バルコニーへの敷設など
更に排水性が必要な場合はe-センティアとの併用をオススメします。
 
 
敷設箇所に空間を持たせることで排水性向上につながります。
50㎝角のパネル連結式になっていて、施工性はもとより、あらゆる形状に対応可能です。 
 
当社商品ページ📝
 

6-3.エッジング資材「e-ブラウンⅡ」、「e-ゾイシアⅡ」

 
ガーデンエッジングで植栽箇所との見切り材として使用いただけます。
見切り材を使用することで植物の根の進入を防ぎ、景観保持にも効果的です。
 
「e-ブラウンⅡ」は曲線箇所へ、「e-ゾイシアⅡ」は直線箇所へのご使用がオススメです。 
 
当社商品ページ📝
 

7.防草シート敷設後に行う2つのチェック

お庭で砕石下向けにシートを敷設した際、定期的な管理で行うことは次の2点です。
 
  1. 砕石などの隙間から雑草が生えていないかチェック
    もし、砕石の隙間から雑草が生えている場合は、飛来種子による雑草の生長が考えられます。
    根は下部のシートへ貫通できず、十分な栄養を蓄えることもできず簡単に除去できますので、
    発見した際は手で引き抜いてあげましょう。
  2. 砕石層の厚みが適正かチェック
    シート敷設後は10㎝以上の砕石を推奨しています。
    砕石が流れ、10㎝以上確保できていないと太陽光がシートに到達し、シートの劣化による
    耐久性の低下や破けに伴い、そこから雑草がシートを突き破って生長することがあります。
    砕石層が均一となるよう管理してください。
この2点を実施することで、防草シートの効果を維持しながら長持ちさせることができます。
 

8.まとめ

お庭での防草シートを使った雑草対策のポイント、景観アップのオススメの使い方についてご紹介しました。
防草シートはたくさんの商品が販売されているので、迷われる方も多いと思いますが、
適切な商品選び・敷き方ができればお庭の雑草対策には非常に便利な資材です。
 
せっかくのお庭に「防草シートを敷いたのに、雑草が生えてきてしまった・・・」とならないよう、
シート選びの参考になれば幸いです。
 
現場環境に合わせて、施工方法や活用できる資材をご提案させていただきますので
是非お気軽にお問合せください。
 
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