生産をとめない、
できることを
一つずつ。
澤
製造|生産技術係
38歳/勤続年数19年
- 澤さん
- こいちゃん、こんにちは!
私が工場を案内しますね。 - こいちゃん
- 澤さん、よろしくお願いうま!
手に持っているのは…
工場で作っている『バロンボックス®︎クリーン』だね!
バロンボックス®︎クリーン
(ブロー成形BIB)とは?
ポリエチレン樹脂製の液体容器(折りたたみ可能)。落下強度・耐ピンホール性・耐薬品性に優れ、かつ食品衛生法の基準を満たしているため、化学分野だけでなく醤油やソース、スープ、お酢、食用油、ワインなど食品分野でも使用されています。
- 澤さん
- そうですよ。さっそく行きましょう!
- とその前に、衣類のホコリや髪の毛をコロコロで
しっかり取り除いてくださいね。その後は手洗いです。
アルコール消毒も忘れずにね。
- こいちゃん
- うま(ラジャ)!
コロコロ完了!手洗い消毒完了! - 澤さん
- では最後に、エアシャワーを浴びてください。
- こいちゃん
- わわわ、穴から風が出てきたうま~!
ここで細かいゴミを吹き飛ばすんだね。 - 澤さん
- その通り。製造中の製品の中に異物が混入したり、
ゴミやホコリが付いたりすると大問題になるので、
衛生管理は欠かせないんですよ。 - さあ、中へどうぞ!
- こいちゃん
- 広いうま~!
機械がいっぱいならんでる~!音がすごいね。
でも、思ってたよりあったかいし…独特のニオイがする。 - 澤さん
- 原料の樹脂を溶かしているニオイですね。
大丈夫、ニオイも音も慣れれば気になりません。
高温で樹脂を溶かしているので室内があったかいんです。
夏場はけっこう過酷ですよ。毎年ちょっと痩せます(笑)。 - こいちゃん
- え!痩せるの?
働いてダイエットになるなんて一石二馬うま!
ボク最近おなかにお肉がついてきたんだ… - 澤さん
- ははは!
でも工場長のおかげで空調環境が整ってきたので、
夏の暑さは少しずつ改善しているんですよ。
詳しくは工場長に聞いてみてくださいね。 - こいちゃん
- そっか、暑いのは前よりもマシなんだね。
安心したうま~。 - 澤さん
- ほら見て、こいちゃん!
それぞれの機械にオペレーターがいるでしょう。
製造中は、各オペレーターが機械を管理していて、
不具合の調整や修理、メンテナンスをしているんですよ。
- こいちゃん
- 堀江さんたちが交代で機械を守っているんだね。
機械の不具合はどうやって見つけるの? - 澤さん
- たとえば、室内のニオイや温度がいつもと違ったり
産業用ロボットがぎこちなく小刻みに揺れていたり、
樹脂の色合いがおかしかったり、筋が入っていたり。
いろんな視点から不具合を見つけるんです。 - こいちゃん
- すごいうま!
集中して見ているから変化にも気づけるんだね。
ところで澤さんはどんな仕事をしているの? - 澤さん
- 私は主に、発注内容に合わせて材料の重さや金型、
設備などの工程を変更したり、安全に機械を動かすための
事前準備をしたり。つまり、オペレーターが機械を動かす
前段階の作業をしています。
- こいちゃん
- 縁の下の力もちうま~!
- 澤さん
- そうですね。
製造工程が変わる場合は半日ほど機械を止めるので、
そのタイミングで異常がないかどうかチェックしたり、
劣化した部品を交換するのも私たちの重要な仕事です。 - こいちゃん
- たしかに重要だね!
機械に詳しくなきゃできない仕事だうま~。 - 澤さん
- 私はもともとオペレーターをしていたので、
製品や機械のことに詳しいんです。だから、
オペレーターが解決できない機械トラブルが
起こった場合は、すぐに現場へ行って対応します。 - こいちゃん
- 機械が止まっちゃうと製品が作れなくなるもんね。
それは大変うま~。 - 澤さん
- そうなんです!私でも手に負えない場合は
機械メーカーさんを呼ぶのですが、
原因究明までに時間がかかるケースもあります。
ある時、機械の取り出しラインが
全く動かなくなるトラブルが起こって。
考えられる原因を全部 潰していったけど、どれもダメで。
メーカーさんに来てもらって2日後に復旧。
思いがけない場所で配線がショートして切れていたことが原因でした。 - こいちゃん
- そんなこともあるうまか!
起こってみないとわからないんだね。 - 澤さん
- 長年の経験と勘をたよりに、機械トラブルの原因を
突き止めることができた時は「やった~!」って感じ。
この達成感がやりがいになっているところはあります。
- こいちゃん
- でも、同じトラブルが起こらないようにしないと
みんな困っちゃうま~。 - 澤さん
- そう、そこが最大の課題なんです。
機械が途中でちょこちょこ止まってしまう
「チョコ停」と呼ばれるトラブルは、センサーの導入で
だいぶ改善されたのですが、重大な機械トラブルの
解決にはまだまだ人の手が必要で…。現場の負担を
減らすためにも、時間とコストのムダを省くためにも、
もっともっと自動化させたい。
それが今の最大のミッションなんです!!!! - こいちゃん
- 澤さん、燃えてるうま~!
- 澤さん
- 燃えてますよ~!いかに機械を止めずに
安定して製品を作り続けるかがポイントです! - ところでこいちゃん、この『バロンボックス®︎クリーン』が
どのように作られているか知っていますか? - こいちゃん
- ううん、ボク実際に作っているところを見るのは
今日がはじめてで…さっきからウズウズしているうま~! - 澤さん
- ですよね!
この機会に製造工程をじっくり見学してくださいね。 - こいちゃん
- うま(ラジャ)!
わ~上から樹脂が押し出された!
あっという間に成形されて、運ばれて折りたたまれて…
もう完成なの?おもしろ~い!次々にできていく~!
バロンボックス®︎クリーン
(ブロー成形BIB)の製造工程
- 澤さん
- こいちゃん、釘づけですね(笑)!
できあがった製品は、検品してから倉庫へ運ばれて
全国のお客様の元へ配送されるんですよ。 - こいちゃん
- ホントだ、製品をひっくり返したりして
すごいスピードでチェックしてるうま!プロだな~。
- 澤さん
- 検品もプロの仕事ですよね。
不良品が納品されてしまうとクレームにつながるので。 - こいちゃん
- あれ?工場の中に外国の人もいるうま。
- 澤さん
- そうですね、外国籍のスタッフも増えています。
正社員として働く人もいるけど、多いのは技能実習生として
働いている人たちですね。
実習生に基本的な製品知識を教えるのも私の仕事なんです。 - こいちゃん
- そうなんだ!みんな日本語は話せるの?
- 澤さん
- いいえ、来日したばかりの実習生は特に
日本語をほとんど話せないので、
絵を描いたり番号と色分けで伝えたり、
みんなでいろいろ工夫しながら教えています。 - こいちゃん
- なるほど!それならわかりやすいうま!
- 澤さん
- 工場の中は機械の音で会話もしにくいしね。
そうそう、実習生のために外部講師を招いて
定期的に日本語勉強会を開いているんですよ。
日本語学級
週に1回、外部から先生をお招きして日本語学級を開催。来日して1年目と3年目では語学力に差があるため、それぞれのレベルに合わせたカリキュラムを取り入れながら、日本語をしっかりと身につけられる体制を整えています。
- こいちゃん
- ちゃんと日本語を教える先生がいたら安心だうま!
- 澤さん
- 実習生たちが日本語を理解できるようになれば
こちらも助かりますからね。 - こいちゃん
- はじめて来た日本で不安もあると思うけど…
みんな勉強熱心だうま~! - 澤さん
- そうなんです。そんな実習生のみなさんのために、
毎年いろいろ企画しているんですよ。
みんなでバーベキューをしたり奈良観光へ出かけたり。 - こいちゃん
- うま~!工場のみんなと楽しくすごせたら
きっと不安もなくなるね~。日本語もうまくなるし。 - 澤さん
- そうそう、私たちも楽しませてもらっています。
こいちゃんも、次回よかったら参加してくださいね。 - こいちゃん
- うまうま(もちろん)~!
そういえば、そぼくなギモンなんだけど、
製品のキャップ部分はどこでつくっているの? - 澤さん
- 敷地内の別の工場で製造しています。
それは次の機会にご案内しますね! - こいちゃん
- ぜひぜひうま!
澤さん、どうもありがとうございました!!
聞きました